

文明開化の明治時代鉄道工事が進む中、当地においても肥薩線の工事が始まり、基礎石等を川内川より運んでいた。当時の運搬技術では工事は困難を極め、完成までに多くの時間を有していた。その中、労働者の宿場、保養により街が開けてきたこの地に、落雷とともに温泉が噴き出した。その噂を聞いた人々が、その場所を雷温泉と呼び、ながく親しみ利用した。そしてその後温泉掘削が盛んに行われた。こうして現在の温泉郷が形作られ、その後、吉都線の開通により京町駅(現在の京町温泉)駅名と共に京町温泉が誕生した。
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田の神は、五穀豊穰を祈ってその多くが石で造られ広い田んぼを見渡す場所に鎮座しています。えびの市では「田の神さあ」と呼ばれ、市内には、農民型、神官型、地蔵型、自然石など約150体にも及びます。
旧薩摩藩独自の石像として18世紀初めに始まるもので、貴重な文化財であり、観光資源でもあります。田の神は、冬は山の神となり、春に里へ下りて田の神さあとなって田んぼを守り、豊作を約束する神として信仰されてきています。田の神さあのもつ魅力は、その表情の豊かさにもあります。素朴なほほえみをたたえた田の神さあ巡りをしてみませんか。 |